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寄稿文

​ニイハオ中国訪問記 橋本 憲二/72期(山口県議会議員)

 旅は日常からの脱出であると同時に、自分の生活している日常を客観的に振り返る良い機会である。特に、海外への旅は経済、政治、文化等日本の置かれている現状を外から知る良い機会であろう。
 私は中国を1984年に初めて訪れたが、そのときの印象が強烈で忘れられない為チャンスがあれば訪問している。ご存知のとおり中国はあまりにも国が大きく、人口も多く、多数の民族が暮らしている。加えて中国の文化はわが国の源流でもあるので親しみ易く、私にとっては何度訪問しても飽きることのない素晴らしい国である。ちょうど今年の3月下旬山口県と友好関係にある山東省を中心に訪中する機会が出来たので勇躍参加した。今回の訪中は、山東省人民代表大会を友好表敬訪問し、7月から開催される「きらら博」の宣伝を行う事を目的としたが、その他にも多くの収穫があった。
 中国へは北京か上海を経由して入国するのが常であるが、今回は上海を経由して入国し、まず済南の山東省人民代表大会を表敬訪問した。山東省人民代表大会では常務委員会の李宏祥委員が中心となって我々を大歓迎してくれた。表敬訪問のとき初めて披露されたが、李宏祥委員は山東省よりこの夏「きらら博」へ派遣される友好訪問団の団長になる予定の人である。表敬訪問が無事終わった後、人民代表大会庁舎の中にある会場で歓迎レセプションがおこなわれた。ここでは大変立派な山東料理で歓迎されたが、山東省名物の「さそり料理」と乾杯の連続には我々もいささかたじろぐものがあった。
 最近、報道によると、中国からの輸入農産物で日中関係は少しばかりギクシャクしているような感を受けるが、貿易摩擦を起こしている農産物の生産に関しては、やはり、現地で生の声を聞かないと理解できない。山東省は問題になっている長ネギの大産地であるが、今回我々は済南近郊の章丘市におけるモデル農園でピーマン、マッシュルームの加工工場は白衣に着替え、長靴で消毒液の中をとおり、別の消毒液で手を洗わなければ中に入れない等、商社主導の厳重な管理の元に生産加工がされていた。こういった農作物の生産管理方法を見ると、中国は単に安い土地と人手を提供しているだけで、日本の商社が全てを取り仕切っている事が判る。また、同じ章丘市内には山口県田布施町の大晃機械(株)が進出してブロアー(送風機)を生産していた。ここではベアリングを除いて全ての部品を現地調達する等現地に溶け込んだ生産活動をしていた。製品はまだ中国々内販売のみであったが、そのうち東南アジアを中心に輸出がなされるであろう。章丘市も企業誘致には大変な期待と力の入れようで、今回の我々の訪問に対し、パトカーによる先導をしてくれたり、市長主催の昼食会まで開催して頂いた程である。県内企業の中国における活動状況は訪中前には細々と生産活動をしている程度に考えていたが、中国に根を張った生産活動をしている事に驚かされた。
 なお、去る3月18日中国の麗江で客死された岩国市出身の先輩稲本県議がお世話に成った麗江人民病院へのお礼と、当時の様子を確認するのも今回の目的のひとつである。済南から中国東方航空で雲南省省都昆明を経て雲南省北西部の麗江を訪れた。麗江人民病院は麗江では最も設備の整っている病院で、外観もなかなか立派なものであった。
 我々が突然訪問したにもかかわらず事務長さんと、担当した医師の方が当時の様子を詳しく説明をして下さった。麗江は海抜2,400メートルで高地にある為、酸素が薄く時折旅行者が亡くなるそうである。遠い異国の地で亡くなられた稲本元県議の事を思い出しつつ我々は病院を後にした。
 麗江では1997年ユネスコの世界文化遺産に指定された麗江古城について見聞を深めることが出来た。ここは露店が建ち並び、四方街を中心とした古城にはいたるところ海抜5,596メートルの玉竜雪山から流れ落ちる清流が街中に掘り巡らされた小川を流れ、清楚な雰囲気をかもし出している。街のあちこちで少数民族の衣装を着た若いおお嬢さん達がお土産物を売ったり観光客と写真を撮っているのを除けば、ちょうど日本の門前町のような感があり、日本人にも溶け込みやすい雰囲気がある。
 一度や二度の訪IPで日本の宙かれている現状や、中国の中で全てがわかる訳ではないが、私は何度か海外から日本を見ている内に自分に日本を見る目が備わってくれは良いと思っている。山高卒業生の皆さんも時々は海外に出向き、色々な人に出会い、海外での経験から日本を見直す機会を作ってもらいたいものである。
 
 
 
 
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